12星座別・あなたの性格―〇〇座ってどんな人？―

　いて座についてお話しするまえに……客観性に欠けることを告白しなければなりません。いて座は、私がもっともよく知っている星座であると同時に、他のどの星座よりも私を困惑させる星座でもあります。そして、私がこれほど勇気を出し、自虐的なほど正直にならなければいけない理由は……私が皆さんと同じく、恐れを知らぬ率直そのものないて座だからです！

　正直な話、こうした記事を書くのが楽しみな星座もあれば、難しいなと感じる星座もあります。そして、書くのが怖いと思ってしまう星座もあります。　さそり座が悪いというわけではないのですが、この星座に生まれた人については語り尽くされていると誰もが思っていて、しかもそのほとんどがいわゆる“よくないこと”です。理解あるさそり座の人にさえ真実を説明するのは大変です。　……そろそろ本題に入ろうかと思いますが、先に警告しておきます。こうした率直さを不快に感じるなら読み進めないでください。

　てんびん座は、穏やかで、バランスがとれていて、気楽な人々のはずです。それなのに……私はそう書かれている文章を読むたびに笑い泣きするか悔し涙を流してしまいます。誰がこんなくだらないことを書くのでしょう？　てんびん座の人の行動を見たことがないとでもいうのでしょうか？　てんびん座が気ままななら、マーガレット・サッチャーはどうなりますか？　てんびん座が刺激的でないというなら、ウィル・スミスはいったい？　てんびん座の人たちが堂々としていないなら、ジェシー・ジャクソンは何だというのでしょう？

　おとめ座について書くのは難しく、おとめ座の未来を予測するのはもっと困難です。　意外ですか？　そう思うのも無理ありませんね。実際、ほとんどのおとめ座の人は対外的には非常に安定した、分別のある顔をしています。おとめ座の人は、自分は自らを完全にコントロールできているし、一貫性があるタイプだと他人に思われたがっていますからね。

　しし座の人は、温厚で寛大、活発にして甘美な性格の持ち主で、金でできたハートと鋼鉄の神経を有しています。楽しむことが大好きで、バターのように柔軟、蜂蜜のように甘くて、レモンのように酸っぱい……そんなしし座の人たちは、世界が投げかけてくるものを何だって受け止めることができます。しし座の人に何かアドバイスをするって？　それは魚にタバコを勧めるようなもの、まったく無意味です。

　かに座という星座について本当のことを知りたいなら、ある4文字の言葉についてじっくり考える必要があります。私たち一人ひとりにとって、それぞれに異なる、けれども重要な意味を持つ言葉です。　これからその言葉をお伝えしますが、ご自分がどう反応するかに注目してみてください。「おお」「ああ」といった感じなのか、それとも「ふーん」で済ませてしまうのか。それによって、あなたの秘密が明らかになります。そしてまた、それこそがかに座の人たちが本当はどういう人物なのかについてのヒントとなるでしょう。

　ふたご座はひどくおしゃべりだと思われています。が、もちろん必ずしもそうなわけではありません。内気なしし座や悲観的なうお座がいるように、無口なふたご座もいます。たくさんはいません。でも、確かに存在しています。　とはいえ、たとえ物静かであっても、ふたご座であるかぎりあれこれと考えを持っています。強い意見を持たないふたご座なんていないのです。

　自分の星座の性質を完全に理解するには、それを「性格的特徴」ではなく、「場所」としてとらえる必要があります。　さあ、一緒に“おうし座の島”に行きましょう！　飛行機に乗り込み、安全ベルトを締め、比類なき美しさを誇る土地へと向かう準備をしてください。　そうそう、到着したら靴を脱いでくださいね。これは、大地を踏みしめる感触を大事にするおうし座の人たちに敬意を表する地元の習慣です。　もちろん、最初に入国審査を受けなければなりません。“おうし座島”のお役人は、あなたが島の日常に溶けこむつもりがあるか、何かおいしいものや見るべきものを持ってきているのかを知りたがりますからね！

　おひつじ座の「俗説」と、厳然たる真実の違いがおわかりでしょうか？　さて……おひつじ座の真の姿はどちらなのでしょう？

　うお座は魔術師の星座です。帽子からウサギを取り出すようなことはないかもしれませんが、にもかかわらず、彼ら・彼女らは毎日驚くべき変容を成し遂げます。うお座の最大の才能は、絶望を希望に、恐れを信仰に変える能力です。うお座の人々は、平凡だと見過ごしがちなもののなかから素晴らしい何かを見つける手助けをすることを何よりも得意にしているのです。

　なにしろ「水の甕（かめ）」の星座ですから、みずがめ座は水を運ぶ星座であるはずです。それなのに、なんということでしょう！　星座を4つのエレメント（火・地・風・水）に分けた場合、みずがめ座は「水」チームの一員ではありません。みずがめ座は「風」のエレメント――つまり、思考・哲学・知性――に属する星座です。　みずがめ座の人は、しばしばクールだと言われますが、実は感受性と情熱に富んでいます。ただ、感情とは心の「主人」ではなく「召使い」だと思っているだけです。みずがめ座の人が親切で、常にものごとを客観的にとらえるのはこのためです。

　やぎ座は宇宙時計の番人です。やぎ座の探究心は、歴史を大切にし、過ぎゆく時間の神秘をはかることに向けられています。　一方でやぎ座は、時間を奪うことよりも与えることを好みます。人生でもっとも貴重でありながら限られた資源である「時間」をより多く使えるように手助けし、他の人にチャンスを生み出すことが、すべてのやぎ座の人々の崇高な願いです。

　いて座の探究心は、精神的な悟りのためにあります。旅、冒険、逃避行、魅惑……いて座が求めているものはただ一つ、有限の世界を無限の世界へとつなぐ、とらえどころのない知恵の橋です。大方のいて座の人たちは道化師の帽子をかぶっていますが、それは、いて座にとって道化師の帽子はもっとも深い哲学者の頭にあるべきものだからです。

　さそり座はセックス、死、そして「身体機能」を司るため、さそり座の人たちは永久にこれらの話題に夢中になるに違いないと思いこんでいる人たちもいます。が、さそり座が最終的に象徴するのは単に「誠実であること」です。　大昔、天空を象徴するのは鷲（わし）でした。この伝統に敬意を評し、また、さそり座に対する現代の一般的なイメージへの対抗策として、私はさそり座のモチーフとして毒針を持った昆虫ではなく、気高いトリを描くよう心がけています。

　宇宙がてんびん座を正義の守護者に任命したことには深く感謝すべきです。　直感に対して知性を、権威に対して公正を――あらゆるもの・ことにおいてそれだけを見ることなく、常に対比するものを天秤のもう一方に置いてバランスをとるてんびん座の人々の重責を理解できる人はほとんどいません。しかしてんびん座の人々は、永遠の気品とユーモアでこの重荷をひょいと背負ってしまうのです。

　おとめ座の人はだれもが、情報を与え、教育するという使命を持っています。他人に説教をしたり、自分の主張を大声で主張したりすることはめったになく、むしろ他人の言葉に耳を傾け、理解し、やさしく手本を示して教えることを好みます。おとめ座の精神は、本質的に癒しの精神です。おとめ座の人は、すべての“仲間”が真に肉体的・精神的な健康を得ていることを望んでいます。そして、それ以上は欲しません。

　　しし座のもっとも偉大な才能は、彼もしくは彼女の天性の快活さです。どんな不運に見舞われようとも、しし座の人は常に人間を信じ、人生に隠された魔法を信じます。この二つの内なる炎を燃やすことで、しし座は他者の人生に光と温もりを与えます。

　かに座の人は、12星座のなかでもっとも繊細な魂を持っています。彼ら・彼女らは、仲間たちの気持ちに寄り添い、気遣わずにはいられません。自分の不注意で他人を傷つけてしまうなんてもってのほかです。　その情愛の深さは、「親しい友人にかに座の人がいるなら、人生ではもう他に何も必要ではない」と言ってもいいくらいです。

　ふたご座の人は誰もが夢追い人であり、ビジョンを織り上げる人です。ふたご座は黄道十二宮における「永遠の子ども」であり、年齢を重ねても、すべての人にとってより幸福な世界を創りあげられる可能性について無邪気に、そして熱心に信頼を寄せ続けます。ふたご座の人が皆、潜在的にパワフルなのは、この素朴で信じる気持ちに満ちた熱意という名の内なる井戸を持っているからです。

　おうし座の人々は、誰よりも自然界に対する共感力を有しています。おひつじ座の人々は「創造」がいかに壮大で平伏すべきものかわかっているので、自然を愛し、自然の持つ美しさや強さを見習いたいと強く願い、また、あらゆる場面で実際にそう行動します。おうし座の人々には一本芯が通っており、ぶれることがなく、また、他人を鼓舞して新たな高みに到達させるという希有（けう）な能力に恵まれています。