金星星座がふたご座（双子座）だということ・その2～愛そして好みのタイプ～

　ふたご座に位置する金星は、あなたを機知に富み、鋭敏で、創意工夫にあふれた快活な人にしてくれます。もしも「誰もが振り返るような美形、でも冴えない性格のパートナー」と「言うなればちょっとユニークな外見だけれど、聡明な頭脳の持ち主」のどちらを選ぶかという究極の選択を迫られたなら、あなたは迷わず後者を選ぶでしょう。結局のところ、あなたにとっては、寝室で起こりうる他の何かの質よりも、ピロートークの質のほうがはるかに重要なのです。

　とはいえ、これはあなたがロマンスの肉体的な側面に興味がないだとか、美しい顔や体型をまったく評価していないという意味ではありません。ただ、あなたは恋愛を「良好なコミュニケーションであるかないか」という価値基準で判断するというだけです。何より、理想的な世界では、「誰もが振り返るような美形で頭脳明晰なパートナー」がいるものですからね！

　あなたは一夫一婦制という概念の枠内で生きていける人ですが、その言葉が単調さと混同されれば話は別です。つまり、あなたのパートナーは、あなたの興味を惹きつけるだけの十分な快活さと魅力を持ち、あなたの浮気の虫が頭をもたげても脅威に思わない程度に自己完結していなければなりません。

　何事にも満足せず、常に新しいものを探し求め、しばしば従来の考えや期待に疑問を投げかける。それがふたご座の金星の性質です。人生の境界線を押し戻したいという願望を抱く人たちは、あなたに熱狂します。あなたは彼ら・彼女らを考えさせ、戦わせ、そして何よりも笑顔にします。
　静かな生活のために環境に順応することを第一に望む人たちは、あなたを泣かせるかもしれません。とはいえ、基本的に感情よりも思考を好むにもかかわらず、あなたはソフトで繊細な心の持ち主です。そして、お涙頂戴話には目がありません！

　この世にはもっとセクシーな女性がいるかもしれません。でも、あなたはまだ出会っていないようです。一度や二度、表面的にそんなふうに見える人に出くわしたことはあるでしょう。ただ、よくよく観察してみると、彼女たちはちょっと退屈すぎたり、しょんぼりしていたり、自暴自棄だったりするのですよね。好意を寄せる人をひらりとかわす退屈なだけの日々に活気を与えるためにも、競争相手がいてもいいはずなのに残念ですね。
　もっともあなたのように鋭いウィットと確かな洞察力備えた人はそういないのです。あなたの能力なら、カメレオンのように相手が夢見ているような人物に変身するのはたやすいことでしょう。

　さて、ありのまま愛されたいというあなたの願いを叶えるためには、あなたの本質を見抜けるだけの明晰な頭脳を持ち、かつあなたという存在を見過ごさず見つけ出すような男性が必要です。面食いなあなたは人のうらやむ美形を好みますが、誰かに盗られるのではと不安になるほど魅力的な人は嫌だと考えているはずです（もちろん、盗られる可能性はゼロにはなりませんが、危険度は低ければ低いほどいいですからね）。

　あなたが密かに憧れるセイレーン（編注・ギリシア神話に登場する半人半鳥の海の魔物。美しい歌声で船人たちを惑わし、破滅させる）は、おそらくモルタルボード（編注：大学の式典などでかぶる、上部が四角く平らで中心から房を垂らした帽子）に黒いアカデミックガウン……それ以外はほとんど何も身につけていないでしょう。あなたの誘いに応じるまえに、アッシリアの首都の名前、円周率を小数点10ケタまで計算すること、ローマ皇帝を古い順に挙げることなどを求めてくるような人です。しかも、もし課題に対応できなければ、彼女はあなたの記憶に斬新な方法で答えを刻みつけようとしてきます。
　いうまでもなく、後者には罰のニュアンスがありますが、ふたご座の金星はあなたに厳格な規律を与える役目など担っていないことをハッキリとお伝えしておきましょう。
　あなたの理想の女性は、教育者としての役割や時事問題の討論者でありながらも、軽快でユーモアあふれたタイプです。明るく、気立てがよく、ソフトで、それでいて鋭く……もちろん魅力的な女性でなければなりません！