金星星座がふたご座（双子座）だということ・その1～自然とクリエイティビティ～

　ふたご座に金星を持つ人は、多様性と独創性の“目利き”であり、人だろうと植物だろうと動物だろうと、人生の豊かなタペストリーの細部を構成するものの微妙な特徴を見分け、評価することができます。
　金星がふたご座にある人たちは、自分の目に映るものすべてを伝え、持てる知識を他の人々と共有し、相手が提供してくれるかもしれない新たな情報を吸収するのに熱心です。もっともそれはまた、コメンテーターというよりも評論家、熱狂的な観察者というよりも幻滅をもたらす評論家になってしまうというリスクを伴った行為でもあります。

　ふたご座に金星を持つ人は、何かに心を奪われるとそれに関するあらゆることを知りたくなってしまいます。条件Xや条件Yのもとではどういった反応を見せるのか、変化や調整によって何がどう変わるのか……時には実験によって小さな奇跡を発見し、機械の効率を大幅に改善したり、音楽に感情を揺さぶるようなインパクトを与えたり、レシピの味を改善したり、商品の販売力を高めたりすることもあります。
　そしてまた、何がどうなっているのか知りたくて昆虫を解体する子どものように、“おもちゃ”をいじりすぎて修理不能にしてしまうこともあります。

　人間はともすれば、こんなとき、失敗の原因をバイオリン奏者ではなく、バイオリンそのものに求めてしまいます（どちらにせよ見当違いなことに変わりはないのですが）。
　しかしそこでいうと、あなたは皮肉屋。「役立たずだ」。そんな結論を出して終わりです。

　ただその結果、大成功を収めたかもしれない分野を早々にあきらめてしまうなら、それはとても残念なことです。人間関係における信頼関係を捨てるなんてことになったら、もっと悲劇です！

　あなたが愛に満ちた受容で人生を満たしたいなら、否定的な考えで心を満たす傾向を克服してください。否定は愛の居場所を奪います。

　あなたは作家になることを考えてみるべきです。というのも、言葉の使い方に本当に才能があるからです。
　地図制作者もいいですね。AがBに至る賢い方法をいつだって見つけられますから。
　気象の仕事もおすすめします。気候の変化やコンディションに魅了されるタイプなので。

　ところで、あなたには自分の知性や機知、細部へのこだわりといった才能を自ら発揮するよりも、他人の能力を開花させる手助けに使いたいと考える面があります。
　また、時折、学ぶべき多くの点はあるものの、どこか現実離れした“典型的な学者バカ”タイプの人たちをアシストしたいとも考えます。あなたは彼ら・彼女らが自分から現実的な視点を学ぶのを期待し、常識を説いて聞かせようとするのですが、逆に説き伏せられてしまうこともしばしばです。

　ふたご座に位置する金星の影響で、あなたは人の話を聞く耳を持っています（これはいいことです）が、ちょっと説得されやすいのです（これは問題です）。

　同じ理由で、ビジネス面でも注意が必要です。
　あなたには、素晴らしいアイデア、そして普通のものを特別に見せる才能が備わっています。けれども、ものごとの正当な対価を要求するのに怖じ気づいたり、自分の利益を考えず相手の利益を追求するような取引に応じてしまったりする傾向があります。