占星術で使う12の星座・その1~12星座を4つのエレメントに分けたなら?~

更新日:2024年10月2日
公開日:2024年10月5日
目次
 前回の惑星に続き、今度は星座の紹介をしていきましょう。
 占星術において星座は、「星の集まり」ではなく、「惑星が異なる時間に通過する空の領域」を意味します。それぞれの星座が他の星座を補いあう姿には詩的な美しさがあり、星座の組み合わせは不思議な魅力に満ちています。

4つのエレメント

 星座は3つの異なる、そして重なりあうグループに分けることができます。もっとも有名なのはエレメント(火、地、風、水)というグループです。

 火、地、風、水それぞれの概念を完全に理解するには、しばらく座って瞑想する必要があります。
 この4つは、古代において自然の基本要素であり、創造の構成要素であると考えられていました。

エレメント「地」

 4つのうち、おそらく「地」がもっとも理解しやすいでしょう。
 私たちは大地のうえに生きていますし、「地」は食料を供給し、拠り所となり、最終的には埋葬地を提供します。地球は実用的でかつ美しく、信頼でき、時に少し“ドライ”です。
地球は母なる大地です
地球は母なる大地です
エレメント「地」に属するのは、おうし座・おとめ座・やぎ座の4つです。

エレメント「風」

 「風」も同じく理解しやすいでしょう。
 「風」には空気そして空が含まれます。私たちは呼吸するたび、生存を確認し、生命を享受します。「風」は私たちの未来、哲学、願望、そして自分自身についてもっと知りたいという欲求を秘めています。人間は、空という広いばかりで不毛な要素を征服し始めたばかりです。この100年で、私たちは空を飛ぶことを学び、月に人間を送りこみました。
エレメント「風」に属するのは、ふたご座・てんびん座・みずがめ座の4つです。

エレメント「水」

 「水」は、大地や空気と同じく私たちの存在に不可欠です。
 人間は誰しも、食べたり呼吸したりするのと同じように、水を飲まなければなりません。水は私たちの感情、欲求、不安、さらには始まりも終わりもないものと融合したいという願望を象徴しています。小舟で海に出たことのある人や海水浴が好きな人なら、「水」という広大で力強く、圧倒的な要素に飲みこまれる感覚を十分に知っているはずです。
エレメント「水」に属するのは、かに座・さそり座・うお座の4つです。

エレメント「火」

 「火」はおそらくもっとも理解しにくい要素でしょう。
 もちろん太陽は火の球であり、その熱がなければ私たちは滅びてしまいます。にもかかわらず、すべての人間の健康と充実した人生にとってもっとも重要なのは、「内なる『火』」です。生きる意志、内なる情熱、生命そのものの隠れた炎です。荒れ狂う森林火災や爆発する火山は、こうした本質的な内的資源を目に見える形で表した象徴的な現象だとも言えるでしょう。火は暖かさやパワーを与えてくれますが、確たる方向性の決定や識別力、思いやりに欠けるのが欠点です。
エレメント「火」に属するのは、おひつじ座・しし座・いて座の4つです。

まとめると……

・ 「火」の星座は衝動的で興奮しやすく、人生へのアプローチが浮き足立ったものになりがちです。
・ 「地」の星座は、官能的で現実的。肉体的な人生観を持っていると言えるでしょう。
・ 「風」の星座は、分析力にすぐれ知的、感情的ではない態度を貫きます。
・ 「水」の星座は、繊細で感情的、神秘的な性質を持っています。
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