占星術で使う10の惑星・その1~太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星~

更新日:2024年9月18日
公開日:2024年9月21日
目次

Introduction

惑星のイメージをつかんでください

 まずは惑星そのものについて紹介しましょう。惑星の性質を感じてほしいですからね。
 火星が鉄を支配し、土星が鉛を支配することを学ぶ必要はありませんが、火星を戦士、土星を厳格な教師としてイメージできればホロスコープの理解に役立つはずです。それぞれの説明を読んだあとに少し目をつむって想像をめぐらしてみるのもいいでしょう。
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占星術師にとっての惑星とは?

 ちなみに……占星術師が惑星という言葉を使うとき、彼ら・彼女らはそれを天の放浪者という本来のギリシャ語の意味で使っています。そしてご存じのとおり、太陽は厳密には惑星ではなく天体であり、月は地球の衛星ですが、占星術では「惑星」とされています。

太陽

 太陽は私たちに光と暖かさとエネルギーを与えてくれます。ほとんどすべての文化が太陽を支配的で自身に満ちた性格と結びつけているのは当然といえば当然です。

あなたのホロスコープでの太陽の役割

 個人のホロスコープにおいて、太陽は素朴で子どもっぽい性質を表し、責任感や重要性を重んじず、印象的なふりをしていないときのあなたの姿を象徴します。人生に対する自然な反応の仕方や人生から得たいものも表します。

太陽が象徴するもの

 一般的な占星術で太陽は、子ども、柑橘類、コイン、昼間、皇帝、父性、ギャンブル、お金、健康、宝石、笑い、ライオン、孔雀、華やかさ、人気、プライド、繁栄、王族、単純さ、スポットライト、スターダム、日曜日、オレンジ色、心といったものの象徴とされています。

 月はかに座の支配星です。
 太陽は昼の王であり、月は夜の女王です。月は海を引っ張り、その動きはあらゆる生物の生殖サイクルを支配します。このため、多くの文化において、月は母なる女神の人格を与えられてきました。

あなたのホロスコープでの月の役割

 個人のホロスコープにおいて、月は感情的な性質を表します。問題、脅威、困難に対する反応の仕方や切望するものとそれを得る方法、母親、子孫といったものに対する態度の象徴です。

月が象徴するもの

 一般的な占星術で月は、船、乳房、出産、庶民、酪農、発酵、液体、狂気、船員、月曜日、看護、配管工、公共、生殖、銀、胃、涙、水などの象徴とされています。

水星

 水星は、ふたご座とおとめ座の支配星です。
 水星は太陽の近くを移動するため、しばしば非常に見づらい惑星です(夜明けや夕暮れ時には太陽の光が水星を照らしますからね)。
 おそらくこの性質が、多くの文化で水星にトリックスターの性格が与えられ、商業と貿易を司るとされてきた理由でしょう。ギリシャ文化では、水星の象徴は神々の翼を持つ使者ヘルメスでした。

あなたのホロスコープでの水星の役割

 個人のホロスコープにおいて、水星は心の動きを表します。思考パターンやコミュニケーションの方法、興味のあるテーマやそれに対するアプローチの方法、情報全般に対する態度の象徴です。

水星が象徴するもの

 一般的な占星術で水星は、広告、航空旅行、著者、交渉、書籍、事務員、衣服、コンピュータ、編集者、歴史、衛生、知性、講義、論理、メッセージ、水銀(金属)、神経、郵便、呼吸、信号、会話、電話、タイプライター、水曜日、機知、執筆、若者などの象徴とされています。

金星

 金星はてんびん座とおうし座の支配星です。
 金星は地球にもっとも近い惑星であるため、空で一番明るく輝き、星のように「瞬(またた)きます」。水星と同様に金星は常に太陽のすぐ近くにいるため、太陽のすぐ後ろや前で昇ったり沈んだりするのを見ることができます。ギリシャ神話における金星の象徴は、愛の女神アフロディーテでした。

あなたのホロスコープでの金星の役割

 個人のホロスコープにおいて、金星は「心惹かれるもの」を表します。芸術的な傾向やロマンチックさ、周囲の人々に対しての感じ方および周囲の人々の目に映るあなた。さらには恋愛や創造的な(そして子孫を残す)願望はすべて、金星が司っています。

金星が象徴するもの

 一般的な占星術で金星は、芸術、娯楽、音楽、美、装飾、娯楽、ブードワール、真鍮(しんちゅう)、菓子、ダンス、欲望、くぼみ、鳩、エメラルド、ファッション、女性性、花、ブドウ、不道徳、親密さ、正義、ランジェリー、愛、結婚、お金、パートナーシップ、リラックス、性交渉、社交界、社会、スタイルなどの象徴とされています。

火星

 火星はおひつじ座とさそり座の支配星です。
 火星は地球よりも太陽から遠い位置にあり、夕暮れの空に赤く輝きます。驚くなかれ、ほとんどすべての文化がこの色を血なまぐさい戦闘的な性格と結びつけています。ギリシャ神話においては火星の象徴は戦争の神アレスでした。

あなたのホロスコープでの火星の役割

 個人のホロスコープにおいて、火星は欲望と決意を表します。成功しようとする意志、征服しようとする欲望、野望達成への意欲。また、短気さや気質そのものも象徴します。

火星が象徴するもの

 一般的な占星術で火星は、鎧、軍隊、血液、肉屋、車、論争、病気、エンジニアリング、経営者、ニンニク、銃、熱、英雄、香り、炎症、鉄、ナイフ、錠前、殺人、情熱、貫通、パイプ、海賊、ラジエーター、かみそり、皮肉、スタミナ、スポーツ、手術、タバコ、処女性、力士といったものを象徴するとされています。

木星

 木星はいて座とうお座の支配星です。
 木星は太陽系最大の惑星であり、しばしば大柄でユーモラスで慈悲深いおじさんとして擬人化されます。ギリシャ神話においては神々の王ゼウスが木星の象徴とされていました。

あなたのホロスコープでの木星の役割

 個人のホロスコープ、木星は楽観的な見通しを表します。運任せ、チャンスに賭ける気持ち、願望の大きさ、自分の能力を超えて挑戦しようという意欲の象徴です。

木星が象徴するもの

 一般的な占星術で木星は、増幅、資本主義、祝典、大学、法廷、医師、足、外国、毛皮の動物、栄光、大食い、法律、合法性、幸運、儀式的な魔法、商品、功徳(くどく)、大富豪、修道院、正統性、過剰な自由さ、博愛主義、哲学、説教者、威信、教授、利益、説教、宗教、科学、船、華麗さ、成功、太もも、錫(すず)、木曜日、旅行、真実、知恵などの象徴とされています。

土星

 土星はやぎ座とみずがめ座の象徴です。
 土星は今日、その輪で有名です。ギリシャ神話において土星の象徴とされていたのは、時の神クロノスでした。

あなたのホロスコープでの土星の役割

 個人のホロスコープにおいて、土星は「内なるブレーキシステム」を表します。限界や恐れ、障壁に加え、自分自身の環境に構造や規律、抑制を加えようとする感情も象徴しています。

土星が象徴するもの

 一般的な占星術で土星は、納涼、考古学、建築、骨、牛、公務員、死、疲労、歴史、土地、皮革、鉱物、一夫一婦制、単調、障害、老年、忍耐、土曜日、自己管理、時間、黄昏(たそがれ)時、地下、未亡人、過ぎ去った日々などの象徴とされています。
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