占星術におけるシンボル・その1~共有された象徴~

更新日:2024年10月30日
公開日:2024年10月26日
目次
 占星術はしばしば「シンボルとサイクルの学問」と呼ばれます。それぞれの惑星が人間生活のある一面を象徴している――シンボル――と、個々の惑星が地球上の成長や変化のリズムと呼応する周期――サイクル――についての学問、というわけです。

シンボルについて

シンボルの持つ意味

 ここではシンボルについて考えましょう。

 すべての占星術の魔法は言葉よりも深いレベルで宇宙を認識することと関わっています。そこではシンボルは非常に特別な意味を持っています。偉大な心理学者カール・ユングはこんなことを述べています。
言葉やイメージはそれが明白で直接的な意味以上の何ものかを抱合しているときに象徴的なのである。それは、より広い“無意識”の側面を有しており、その側面はけっして正確に定義付けたり完全に説明したりされないものである。誰もそれを定義したり説明し切ろうと望むことはできない。人間の心が象徴の探究を始めると、それは理性の把握を超えた観念に導かれる。

人類共通の「井戸」

不可思議の理由

 私たち一人ひとりのなかには、恐れ、希望、欲望の深い井戸があります。
 それらは、私たちが夢見るものです。私たちが感じていながら表現できないもの。無視しようとしても、抑えこもうとしても、消えることがないもの。それどころか、私たちの生活にあふれ出てくるもの。これが、私たちが時折、説明しきれないことをしたり、理解しきれないことを口にしたりする理由の1つです。
あなたにも私にも「井戸」はあります
あなたにも私にも「井戸」はあります

共通する象徴

 詩人や芸術家、音楽家、そして宗教的な先見の明のある人たちは、この井戸に入りこむことができます。しかし、彼ら・彼女らの作品が私たちの心の琴線に触れ、実際に心を揺さぶるとき、私たちは彼ら・彼女らが“井戸に入りこんでいた”ことを知ります。なぜなら、私たちも彼ら・彼女らも……人類は皆、ある程度までは同じ深さの井戸を共有しているからです!
 夢や憧れ、欲望といったものは非常に個人的なもののように思えますが、実は全人類が共有しているものです。歴史をたぐると、まったく異なる文化同士が、驚くほど似たテーマの神話、物語、絵、イメージを生み出していることに気づきます。それぞれの文化、深いところで同じ「象徴」を残してきたのです。
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