月星座がみずがめ座（水瓶座）の人の性格・その1～感受性豊かでチャーミングな変わり者～

　あなたはこれまでこの世に生を受けた人のなかで、もっとも官能的かつ強靱な肉体と鋭い知性を備えている人のうちの一人かもしれません。
　しかし、こと感情については、まるで凍った指先のように麻痺してしまっています。自分の周囲にはまるで蛇口をひねるがごとく簡単に心の中身を明かせる人ばかりだと気づいたとき、あなたは「自分は人間として劣っているのでは？」と恐れ始めたことでしょう。

　「感情を表に出しなさい」。他の人は簡単に言います。それが何なのかわからないのにどうやって？　あなたは自らの感受性の欠如に落胆し、途惑いの苦い涙でひそかに枕を濡らしたのではないですか？――えーっと……教えてください。それこそ深い内なる感情の発露でなくて何なのです？

　あなたは自分で決めつけているような「ロボット」ではありません。感情が薄いどころか、むしろ感受性の豊かな人です。ただ、一度入ったら出てこられなくなるかもしれない感情のプールに飛びこむのを恐れて、プールの存在そのものを認めることさえも死ぬほど恐れているだけです。

　月星座がみずがめ座の人に「ない」（もしくはほとんど「ない」）のは、感情ではなく、愚かさです。
　十分に考え抜いたわけでもないものに情熱を注いだり感情をぶつけたりするのなど、あなたには理解不能です。そして、すべての感情は究極的には非合理なものです。つまり、存在するかもわからない刺激的なことに対して断続的にしか感情が高ぶらないからといって、あなたが変わる必要などありませんし、ましてやあなたが冷淡なわけでもありません。あなたは誰の目から見ても正常です。

　他者から見てもっとも魅力的なのは、あなたの奇抜さです。鼻が顔の一部であるのと同じように、奇抜さはあなたの個性の一部であり、「自分の好みはごく普通の人だ」というような人とあなたが深い絆を築くほど親しくなることはめったにありません。
　あなたは第一印象をよくするために自分の特異性を隠したりしないので、人々は自らの感じたままにあなたを受け止めます。当然、同じように受け止められることはめったになく、「あなたは本当はどんな人なのか」という問いについて皆の答えはバラバラ――そんな世界にあなたは生きています。

　バラエティに富んでいるというのは、幸せな人生のレシピの“スパイス”に留まらず、“肉そのもの”です。あなたの友人同士が単にお互いのことを知らないというだけでなく、偶然会ってあなたについて話したとしても、必ずしも同じ人の話をしているとは気づかない。その事実は、あなたを大いに楽しませます。

　幸いなことに、あなたは自分の振り幅の大きい性格のあらゆる面に適応してほしいとはパートナーに求めません。あなたは「配偶者」と書かれた部署に満足げに座っている人がいること、そして他の誰にでも自分らしく気ままに振る舞っているあなたが、ちゃんと自らのもとに帰ってくるとその人が信じてくれているという事実に幸福を感じます。

　今はそういう相手がいなくても、将来そうした人を見つけるのは難しくないでしょう。なぜならあなたは「普通の人」ではないものの、一緒にいるととてつもないパワーを感じさせ、魅力的で楽しい人だからです。

　あなたが性格的な衝突が起こしやすいのは、ロマンチックな性格でない、まるで家族のような間柄の恋人との関係においてです。彼ら・彼女らは、いつ、どこで、どのようにあなたを関わるのかを自由に選ぶことができません。
　つまり、あなたの性格のどの面と遭遇する可能性があるのかまったく予測できないのです！　もしあなたがこの苦労を認めてあげられたなら、関係はかなり改善するはずです。