月星座がさそり座（蠍座）の人の性格・その2～すぐれた感性がもたらす苦悩と苦労～　※太陽星座との組み合わせ鑑定も

※その1から続きます。

　さそり座に月があることのダークサイドについてお話するまえに、正直なところをお伝えしなければなりません。占星術師は占星術師になるための訓練を受けていますが、精神科医になるための訓練は受けていません。よって、これからあなたにお伝えしていく用語は、本来私が喧伝する権利のない言葉ですので、聞きたくないなと思うなら拒否していただいてかまいません。受け入れる場合でも、医学的な意味で使っているのではないということを理解してください。お伝えしたいのは、あくまでもこの言葉の“一般的な意味”でしかありません。

　「偏執的」。
　おっとこの言葉を説明する前にもう少し話を進めさせてください。実は私（ジョナサン・ケイナー）もさそり座に月を持っています。だから信じてほしいのです！　私がどれほど神経質で繊細なのかは、この恐ろしい言葉を口にするまでの過程を見ていただければわかりますよね？　そして、さそり座の月が私を救いようもないほど正直な人間にしていることは、私が最終的にこの言葉を口にしたことからおわかりいただけるはずです。

　私たちさそり座に月を持つ人は、自分にとって“よいこと”以上のものを見てしまいます。私たちはどんなに熱烈に穏やかな生活を望んでも、本能からの衝動を無視することができません。他の人が聞きたくないのだろうとわかりきっていることを言わなければならない場面も頻繁に訪れます。
　だから私たちは、自分に対する周囲の反応を恐れながら生きています。私たちが目にした真実を他者に突きつけたところで、しばしば否定されるのがオチです。なかには、保身のために積極的に私たちの信用を落とそうとする人さえいます。私たちが心を閉ざし、扉を閉め切って世捨て人になったり、自分の人格のもっとも表面的な面だけを残してあとはひた隠しにしようとしたりするのはそのせいです。

　私たちは本当に被害妄想に駆られているのでしょうか？　自分自身や他者のために維持すべき防衛体制のためにやむを得ずそうしているのではなく？