金星星座がさそり座（蠍座）だということ・その2～愛そして好みのタイプ～

　たとえあなたが占星術に詳しくなかったとしても、金星が誘惑のシンボルだというのはなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか。逆によく知っているなら、さそり座が同義だと言われる3文字の英単語が何かすぐにピンとくるはずです。
　これら強力なシンボルを混ぜ合わせたとき何が起こるか――天才でなくても答えは簡単です！　つまり占星術師にとって、さそり座の金星はお菓子コーナーにある幼児、ファンクラブ向けのコンサート会場でのポップスター、蒸留所を見学中の酒呑と同じ意味なのです。

　そして実は金星は、さそり座では本領を発揮することができません。幼児は保育園に、ポップスターは新しい聴衆の集まった場に、酒飲みは手を伸ばしてもアルコールに届かない場所にいてこそです。欲しいものに満ちている場所では、行きすぎた行為に走る可能性が否めません。

　ということはつまり、さそり座の金星に心配なことなどないのでしょうか。ええ、おそらくないでしょう。あなたはきっと、これまでの人生で、自制すること、そして自制しなかった場合の結果に耐えることを学んできたはずです。
　覚えておいてください。金星は創造性と子孫繁栄の象徴でもあります。さそり座は肉体だけでなく精神的な人生の探究も司っています。もしあなたが苦境に陥ることがあったなら、打開するには余分なエネルギーを芸術や音楽、詩などに注ぐことです。

　あなたがどういった自己表現の道を選ぶにせよ、称賛する人々はあとを絶ちません。さそり座の金星は他の星座がとうてい到達できないような感情を相手の心のなかに引き起こし、畏怖を抱かせるという絶対的な力を持っていますからね！

　あなたはいわば、いたずら好きな女の子です。表面的にはどんなに清楚できちんとしているように見せていても、心の中にはいたずら心を隠しています。
　あなたは普段から他人の気持ちが手に取るようにわかり、特に男性が何を考えているかについては常に正確に把握しています。あなたは男心を巧みに操り、また、相手に操られていることを悟らせません。もっともあなたはこの特殊能力を半分も使っていませんが、それですら普通の人たちと比べると2倍は異性の気持ちをコントロールしています。

　あなたは潜在的にとてもセクシーな人です。よく人体でもっともセクシーなのは小指だと言われますが、あなたはまさにその小指を中心に、世の男たちを難なく包みこんでしまいます。しかも、そのくせあなた自身は、そうしたあなたのトリックに引っかからないパートナーを切望しています。
　あなたは自分の心をよく知っており、それゆえ相手にもあなたの心をよく理解するよう求めます。あなたが好きなのは、あなたのことなどお見通しで、それでいてあなたから見ると未読の本のようにまったく中身のわからない人物です。
　唯一心配なのは、あなたは相手が巧みなテクニックでミステリアスな雰囲気を漂わせているのか、それとも単に本質的に空っぽな人なのかをよく確かめもせずに恋に落ちてしまう点です！

　男性のなかには、美しさでをくらませたり、思いやりの深さで心を溶かしたり、頭のよさで当惑をもたらすような女性が好きな人もいますが、さそり座の金星はそのどれにも当てはまりません。とにかく肉体的な情熱で圧倒するような女性が好みです！　邪（よこしま）な考えを持ち、毎日（というか毎時間）とんでもない誘い方をしてくるような女性がいいのです！
　特に思春期はホルモンのせいもあるのかこうした思いが強くなり、1～2年は鮮烈な妄想に心のすべてを占拠されます。思春期が過ぎたところで、一生こうした“よくない女性”を夢見続けるのは確かなのですが。

　そんなことはないですって？　そうですよね。ごめんなさい。私が愚かでした。
　私は忘れていたんです。さそり座の金星はまた、プライバシーを守ることに非常に熱心だということに。
　あなたが一番見たくないのは、妄想を白日のもとにさらされる自分の姿です。だからさっきのは冗談ですってば。そうそう、あなたが好きなのは、編み物が好きな女性ですよね！