太陽星座おうし座（牡牛座）の恋愛運そしてパートナーシップ

　おうし座の人は、どちらかというと独占欲が強いと言わざるを得ません。もともとおうし座はモノを大切にするタイプですが、時に「この人は自分の所有物だ」と勘違いすることがあるのです。

　おうし座の恋が落ち着かない最大の要因は、皮肉なことですが、生まれつき備わっている安定への強すぎる欲求です。おうし座には「恋に落ちたときの魔法にそのままかかり続けたい」という強烈な願望があり、それを邪魔するものはとにかく腹立たしく感じます。おうし座にとっては、知らない神様より知っている悪魔のほうがいいし、トラブルの多い高級車よりも信頼できる大衆車のほうが安心――つまり、「よく知っている現状」ほど信頼の置けるものはないのです。

　これの何が問題かって？
　考えてみてください。この不確実な世界で唯一確かなことはなんでしょう？　それはあらゆる状況、あらゆる人、そしてそう、あらゆるパートナーシップでさえも、いつかは変化するということです。何よりもまず、統合者であり、本能的に保存と保護、保管と収入を好むおうし座には、受け入れがたいかもしれませんが。
　だから、パートナーが冒険好きだったり実験的な性格だったりすると、おうし座の人は常に神経質になってしまいます。とはいえ、相手が自分と同じく保守的な考えの持ち主だった場合、表面的にはうまくいっていそうに見えるものの、内面では停滞し、退屈で活気のない状況に満たされず、結局は関係が終わってしまう事態になりがちなのですが。

　この袋小路を打破するには、未知なるものへの恐怖に打ち勝つ必要があります。
　私たちは往々にして、懸命に恐怖を抑えこもうとするあまり、かえってその恐怖を現実のものにしてしまうきらいがあります。この真理を理解できれば、今までと同じでありたいと切に願うものすべてにしがみつこうとする決意を少し弱めるための知恵が湧いてくるかもしれません。手放すのです。パートナーに去られようが、拒絶されようが、単に疎遠になろうが、ほとんど気にも留めないと自分に言い聞かせるのです。

　他の人にとっては、これは大失敗するやり方かもしれません。でも、おうし座にとっては、成功の方程式です。おうし座の生来の注意深さがあれば、決してこの方針を行き過ぎになるまで実行してしまうことはないでしょう。
　　おうし座は、危険信号が琥珀色に点滅し始めたとたんにパニックに陥ってエネルギーを使い果たすようなヘマはしません。必要ならば、適切な改善策をとれる人です。

　ちなみにおうし座は、とても官能的です。あらゆる形の肉体的経験に身を投じます。ありきたりでは満足できません！　貪欲だと言われるほどです！