太陽星座おひつじ座（牡羊座）の恋愛運そしてパートナーシップ

　恋に落ちたおひつじ座の人は恍惚とした表情を浮かべるかもしれませんが、身体を重ねるときには現実主義に戻ります。
　とはいえ、恋をしているときのおひつじ座は表現豊かで情熱的です。また、やや強引な性格とはうらはらに、根っからのロマンチストでもあります。彼ら・彼女らは驚くほどやさしくなったり、穏やかな顔を見せたり、甘ったるい言葉をささやいたりします。

　伝統的に「新しい始まり」を象徴しているおひつじ座には、人間関係においても出逢ったときの盛り上がりをいつまでも求め続ける傾向が見られます。おひつじ座の人たちが大好きな「特別な人と初めて知り合ったときに胸に去来する不思議な感覚」には中毒性があり、注意しないと長期的な安定を築くチャンスをおひつじ座から遠ざけてしまいます。
　恋愛における永続性は、将来を見通す力を成熟させることでしか得られません。内面的な落ち着きのなさ、フェンスの向こうには青々とした緑が生い茂っているに違いないと夢想しがちな傾向、そしてすぐに退屈を感じてしまう飽きっぽさを克服しないことには、永遠は手に入らないのです。

　じゃあどうすればいいかって？　確実な方法の一つは、親しい人間関係にも緊張感を持たせることです。
　おひつじ座の人は、少なくともある時点までは、パートナーが「今イチよくわからない存在」であるのが好きなタイプです。そのほうが何はなくとも緊張感を保てますからね。

　もっともその結果、おひつじ座の人たちときたら、たとえパートナーが根っからの忠実で堅実な人物であったとしても、無意識のうちに相手を忍耐の限界まで追いつめる方法を探し出してしまうのですが。自分がトラブルを煽っておきながら、火花散ると驚いたふりをする――おひつじ座の悪い癖です。

　こうしたことを考えると、おひつじ座の人にピッタリの相手は、自分と同じくらい強い「スパーリングのパートナー」を求めている人です。愛する人もまた、ときおり起こる戦いや権力闘争、対立を同じく楽しんでくれるタイプだったなら、世の中のほとんどの人が出口を求めて必死になるような緊迫した状況においても、おひつじ座は比較的快適に休んでいられるからです。

　もし最愛の人がこうしたタイプでないのなら？
　恋の停滞を過剰に恐れる気持ちを捨て、穏やかで予測可能なものとして受け入れる気持ちを持つ必要があります。なんらかの課題を共有するだとか、創造するだとか……共通の敵に立ち向かうのもいいですね。そうすれば、ふたりは互いに不必要な心労を感じることなく、適度に緊張感をもって関係を築くことができますから！