金星星座がおひつじ座（牡羊座）だということ・その1～自然とクリエイティビティ～

　おひつじ座に金星を持つということは、地震への憧れ、地獄絵図への興味、竜巻への嗜好、荒れ狂う海への敬意を持つことと同じです。強烈な自然のそばで暮らしたいとまでは思わないでしょうが、自然が有するエネルギーの大きさには常に共感をもっているでしょう。あなたもまた、動かないものを動かし、不浸透性のものを燃え上がらせ、巨大な嵐を巻き起こし、誰も抵抗できないような波を立てることに憧れているのです。

　こうした気持ちを否定することは、自分の魂の炎を抑えつけるだけでなく、無意識のうちに、のんびりとやっている鳩の群れのなかに猫を放つような人たちと波長を合わせてしまう危険にもつながります。

　あなたの世界に緊張があるとすれば、それはたいてい権力闘争が中心になっています。あなたは荒れ狂う軍隊を率い、エキサイティングなキャンペーンを展開し、激しい戦いを繰り広げ、眠った世界を目覚めさせるために生まれてきました。あなたはこの飼い慣らされ、抑制された現代社会のなかで、自分の内なる情熱を解き放つ何かうまい方法を見つけなければならない人です。

　もしそれができなかったり、しようとすらしなかったとすれば、ありあまるあなたのエネルギーは、（あなたが「ちょっとしてみたいな」と考えていることを敢えて実行して）あなたを惹きつけながらも、（それを不器用もしくは軽率に行って）あなたを恐怖に陥れる――そんなパートナーの行動をコントロールすることに費やされてしまうでしょう。

　環境に対して主張すべき権力を個人に対して主張する必要があると誤解しているかぎり、どんな仲間もあなたの敵対者になってしまう危険があります。
　そうではなく、あなたが自分のすべき仕事をし、賢く困難を切り抜けているときには、普遍的な使命を果たすことで心がいっぱいになり、個人的な対立にかまけている余裕などなくなります。おひつじ座の金星が本当に理にかなった方向に突き進むときに放つ魅力には誰にも逆らうことなどできません。

　あなたの最大の特技は、ゼロから物事を始められる点です。既存のアイデアに磨きをかけたり、改良を加えたりすることに才能を発揮する人とは異なり、あなたは何もないところから新しいものを生み出すのが得意です。あなたが原色やハッキリとした質感、強く印象的なテイストに惹かれるのはおそらくこのためでしょう。
　人生のより微妙なニュアンスにも心を奪われないわけではないのですが、あなたにとってそうしたものは、しょせんケーキの上のアイシングや壁の上の絵の具でしかありません。まずはケーキを焼き、壁を作らなければならないのです。

　他の人たちは、ケーキや壁を飾ることに喜びを見出すことができます。卵を溶いたりレンガを積んだりする楽しみもあります。
　でも、あなたにとっての一番の喜びは、魔法が起こる空間を作ることです。材料を探し、注文し、創造的なプロセスを開始し……スタートさせることです！

　あなたは、ボールを転がすのを任されただけで、次々と素晴らしい青写真を描き出せる人です。そして他の人たちはそれを自由に現実のものにするのです。