12星座別・あなたの財運と成功運・その3～しし座・おとめ座～

　占星術師は、しし座の財政上の皮肉についてよく議論をします。しし座の人々は、偶然で済ませるにしてはあまりに頻繁に、チャンスを手にしているのに時間がなかったり、時間はあるのに建設的なことをする準備ができていなかったりする場面に出くわします。自分の世界に新しいアイデアを取り入れる、長い間望み続けた状況の変化を実現する、といったことに、他の人よりも多大な労力を払う必要があるのです。

　あなたが今度困難な状況に陥ったときには、博識なしし座の金融専門家・マーシャルの別の言葉を思い出してください。
　――新しい発見は、その周囲に多くの小さな改良や補助的な発見があるのを見つけられるまで、実用的な意味で役に立つことはめったにない。

　しし座にとって、ちょっとしたことがきっかけで家計や個人的な出費が急増するのは、この世でもっとも自然なことの1つです。予期せぬ修理代や旅行代は、かなり贅沢な習慣を維持したいというあなた自身の欲求と結びつき、心配なくらいの金欠にあなたを陥らせます。
　通常、この症候群は次のように展開します。家を売るか家宝を質に入れてしまおうとしているとき、あなたは素晴らしく衝撃的な啓示を受けます。大幅な昇給を得る、他でもっと有利な雇用条件を紹介される……あるいはもっとよい、信頼できる収入源を示される、のいずれかです。おもしろいことに、多くの場合、それらは“眉唾話”ではなく、本当にあなたを窮地から救い出してくれるのです。

　この言葉の作者である尊敬すべきジョンソン博士（編注：英国の文学者サミュエル・ジョンソン。数々の警句は“典型的なイギリス人”らしいものとしてイギリスで親しまれている）はあなたの星座の生まれですから、あなたはきっとこの言葉の背景に何があるかを理解できることでしょう。おとめ座には、恐れや問題を綿密に分析したうえで克服するという素晴らしい能力が備わっています。あなたたちは、恐れにしろ問題にしろそれらをまったく無力にしてしまうほど注意深く、また、巧妙に解剖し、調査します。
　ただ残念なことに、チャンスにも同じような対応をしてしまいがちです。時折ほんの少し慎重さを欠くというトレーニングさえできたなら、あなたははるかに裕福な人間になれるのですが。

　この考えについて、ゆっくり考えてみるのもいいのでは？　あなたは長い間、自分のスキルが過小評価され、才能が十分に生かされていないのでは……と疑ってきました。より大きな富を得るには、重要なテーマについて専門的な知識を得る必要があると決断するかもしれませんよ。

　あるいは、学ぶことよりも教えることのほうが必要だと気づくかもしれません。ひとつ確かなのは、自分の考えたことから最大限の結果を生み出したいのなら、生まれつきの遠慮や、商業で成功する資格は自分にはなくて他人にはあるといった誤った思いこみを克服する必要があるということです。かつてジョンソン博士がこう述べたように。
　――貿易は、もしそれが非常に困難なものであったなら、それを管理する人々によって管理されることはなかったであろう。