土星と月の関係で見る、人生の大きな流れ～土星があなたの月と隣り合わせの星座にある場合～

　あなたは、自分がどのくらい強いか本当の意味で理解しているでしょうか？
　　自分の最大の弱点が何か完全に把握していますか？

　土星が月と隣り合わせにある時期、自分自身についての見方を真剣に見直すことになるかもしれません。これまでのあなたが頼りにし、自分の支えにしてきた特定の習慣や態度――非常に好み、心理的な支柱や安心感の源としてきたもの――は、確かに不健康なものではなく、むしろ推奨されるべきものかもしれません。でも、あなたはその「杖」に頼り過ぎでは？　ちょっといびつな力関係になっていませんか？

　それらはきっとあなたにとって、世界があなたを脅かし、不安定にさせようとしているときにいつでも飲める「魔法のポーション」のようなものなのでしょう。一口飲んだらあらびっくり！　すぐに元通り！　というような。
　それの何がいけないのかって？　もちろん、何の問題もありません。

　でも、あなたが自由で成熟し、賢明で意識的な個人でありたいと願うなら、たとえ「よいもの」であっても、何かにあまりに依存するのは考え物です。「魔法のポーション」を誰かに奪われたら？　使えない状況だったら？　それでもあなた自身で対処できるようにならなければいけないのです。

　たぶんあなたはここまでの話におかんむりでしょう。なぜ大事なものを手放さなければならないのか。自分の好みに合い、明らかに害がないというのに。まったく理解できない！――当然の反応です。
　でも、宇宙はあなたに最善を望んでいます。あなた自身がどうであろうと、宇宙はあなたを自由で成熟した、賢明で意識的な存在に育てようとしているのです。

　もちろん、宇宙が無理矢理あなたを変えることはできません。でも、少なくともそうなるための機会は与えられます。

　今、まさに起きているのはそうしたことです。しかもこの状態は、土星が月と隣り合っている期間の間中続くでしょう。あなたは自分自身の最大の恐れと向きあうことになります。何があなたを激しく動揺させるのか。どういう出来事や状況に対してあなたは理不尽なほど過剰反応を見せるのか。それはいったいなぜか。
　宇宙はあなたに、こうした自分の傾向を探るように求めています。なぜならあなたが頼りにしている「力をくれる態度や行動パターン」は、この恐れを補うために生まれたものだからです。
　「魔法のポーション」を手放すためには、なぜそれを飲みたくなるのかという動機を理解しなければなりません。それさえわかれば、依存とはサヨナラです。

　土星と月が隣り合わせにある時期、あなたの人生はほとんどの面でこれまで通りでいられるでしょう。あるいは、劇的に変化するかもしれません。
　すべてはあなた次第です。どれだけ自分自身と世界との関係について学ぶ意識があるかにかかっています。好ましくない問題や状況、人物と向きあわなければならなくなったとき、状況を変えて逃げ出すのか、あの「魔法のポーション」に手を出すのか……もしそうしたら、無理矢理環境を変えられるようなプレッシャーを感じるかもしれません。

　でも、もし代わりに自分が何に対して動揺しやすいのか、そしてなぜそうなのかを見極め、降りかかる問題を「気にしなくてもすむようなもの」に変容させればいいのだと決意できたなら――あなたはこの天体配置を最大限に生かすことができます！　個人的な可能性を解き放ち、精神的にも物質的にも驚くほどの進化を遂げられるでしょう。