ふたりのセクシャルな相性～あなたの金星とパートナーの火星が2つ、3つまたは4つ離れた星座にある場合～

　あなたたちの間には、ふたりを後押ししてくれるような共感の絆が存在しています。それは確かに、すべての創造的な取り組みにおいてあなたたちの相性がとてもいいことを示しています。
　で、セックスはどうなのかっって？　愛する人にひそかに望むものを読み返してください。その1、その2、その3に分かれていたあれです。もしここで、どちらか一方がより緊張感のある関係を求める欲求を持っているとわかっているなら、ふたりのホロスコープの間には、いい意味で「争点」となるような骨太の論点が存在しているとお伝えしましょう。
　そんな欲求はない？　まあ、あったとしても、いずれにせよあなたたちの最大の問題は（それを問題と呼ぶなら、ですが）、単純にふたりの関係があまりにも甘く優しいものだということです。独特の甘ったるさが、激しい情熱の表れよりもあなたにとって重要だというのなら、何のことはないのですが！

　あなたとパートナーとは、お互いを完全に夢中にさせる力を持っています。もしあなたが自分の恋模様にジェーン・オースティン（編注：『高慢と偏見』などで知られるイギリスの小説家）的な落ち着きを求めていて、ジリー・クーパー（編注：『イギリス人の階級』などで知られるイギリス人の作家）的な激しさを避けたいと考えているのなら、このキッチン（比喩的な意味での）での熱気は少々強すぎるかもしれません。
　とはいえ、ここで本当に注目すべきは、キッチンというよりもたいてい家の上階にある別の部屋についてです。つまり、ある領域で湯気が立つような激しい関係を生む力は、他のあまり楽しくない領域でも湯気を立ててしまう傾向にある、ということです。

　あなたたちの愛の生活は、とてもエネルギッシュで火花が散るようです。ただその代償として、日常生活のなかで、望んでもいない場面でお互いをショートさせてしまうかもしれません。

　あなたたちの関係は、くしゃくしゃに丸められた新聞紙が山積みにされた暖炉のようなものです。そのうえ、上には細く割った薪がきれいに詰まれており、暖炉の脇には無限に燃料を供給する装置が備えられています。ただ、どこにも「火花」が見当たりません。
　もしあなたたちふたりのホロスコープの間にあるさまざまな宇宙的結びつきのなかに、「火花」を供給する要素が存在するのなら――それがたとえどれほどささいなものであったとしても――ふたりの炎は決して消えることなく燃えさかるでしょう。

　あなたたちは、ほとんど「相性が良すぎる」と言えるくらいの組み合わせです。お互いを尊敬し、称賛する気持ちも強すぎるくらいです。たとえあなたたちがふたりとも静かな恋を好むタイプであったとしても、わずかな摩擦を大切にしてください。それが必要な化学反応を始動させ、「火花」をもたらしてくれるでしょう。それさえ叶えられたら、あなたは理想的なパートナーを見つけたということです！