金星星座がてんびん座（天秤座）だということ・その1～自然とクリエイティビティ～

　てんびん座に金星を持つあなたにとっての関心は、「いかに自分を愛で包むか」ではなく、「すでに常にあなたを包んでくれている愛をいかに増やすか」に向けられています。自分は必要とされていない、皆に拒絶されている、大切にしてもらっていない――あなたがそう言って嘆くのは、女優が、舞台上では何度もスタンディングオベーションを受けたにもかかわらず、自宅である新聞に記された酷評を読んだとたんさめざめと泣くようなものです。
　しかもあなたは、肉体的も心理的にもそうした酷評に耐えうる力とテクニックを持っていますから、結局は自分に向けられた拍手のみを記憶に刻んで、小難しい批判など無視することができる人です。なによりあなたには「自分は自分として生き抜く」という強い意志があります。

　そんなあなたの粘り強さは、道端で名もない草がコンクリートを突き破って花を咲かせているのを見ると気分が高揚することからもうかがえます。吹きさらしの切り株に新芽が生えてきていたり、太陽が雲の隙間からようやく顔を出したりするのにも心を揺さぶられますよね？

　あなたはそれでいいのです。恋愛でもパートナーシップでも創造性でも、断固打ち負かされることを拒否すべきです。ほとんどの場合あなたを打ちのめすのは、克服できない問題ではなく、敗北そのものへの恐怖でしょう。
　それさえ克服してしまえば、あなたを永遠に包む愛が、その存在を周囲に誇示し始めるほど大きなものへと変化するのにさほど時間は必要ではありません。

　あなたは自分さえその気になって手を付ければ、何だってうまくこなせる人です。創造性という面において、あなたは両利きどころか関節を二重に持っていると言ってもいいくらです。自分の背中を叩いて自身を励ますことだってたやすいでしょう！
　あなたの豊かな想像力は、まだ何もしていないうちから、自分の作品がどんなに称賛されるかを鮮やかに想像できるほどです。そう、始める前に勝ちは決まっているのです。だからあなたは手を動かす前に終わらせて次のチャレンジに向かうのですよね？　結果のわかっている勝負ほどつまらないものはないのですから、それも当然です。

　もしあなたが本当に才能がない人だとしたら、あなたのこうした能力を味方につけて、「なんとなくやっているふう」を装いながら生きていくことに成功できるかもしれません。
　とはいえ、てんびん座の金星は実際、人類が手にできるもっとも素晴らしい贈り物の一つです。あなたがその気にさえなれば、人生というゲームに圧勝することだってできるでしょう。それにはまず自分を律して手を動かして、称賛してくれる人たちを味方につけることです。そうすれば、“見返り”だってちゃんとついてきます。

　あなたの創造性を支えてくれる人を探してください。その人とパートナーシップを結びましょう。一緒にがんばる人がいれば、腰を据えて物事に取り組むモチベーションがきっと湧いてくるはずです！