太陽星座かに座（蟹座）の恋愛運そしてパートナーシップ

　「官能」はかに座のキーワードです。かに座は触覚、味覚、嗅覚どれも敏感で、恋愛については特に鋭敏な感覚を持ち合わせています。
　かに座はまた、パートナーシップにおいて、たとえそれが不幸なものだっとしても、関係を維持するために多大な労力を投じます。忍耐力が切れてしまったら？　そのときはそれで終わります。

　かに座の人とパートナーシップを築くのは、感情という火山の縁で暮らすことであり、眠っている猛獣が目を覚ます兆候に永遠に目をこらし続けるのと同じです。
　もっとも、かに座の人は基本的に、繊細で思いやりがあり、日々の楽しみを愛する人と分かち合いたいと願っています。怒りを爆発させるのを楽しみに過ごしているわけではありません。もしそうなら、恋人がかに座の人たちは、すぐに荷物をまとめて安全な海岸へと避難すべきです！

　かに座の人が今築いている関係を時の試練に打ち勝つものにしたいと望むなら、断続的に起こる感情の爆発をコントロールするすべを学ぶ必要があります。ジキル博士のように愉快で魅力的な人であっても、ハイド氏が現れた瞬間に相手に以前にも増して破滅的なショックを与えてしまうのでは何の意味もありません。
　かに座の、まるで核爆発のように壊滅的な威力を持つ怒りが顕在化するまえに、実は周囲の人たちが――宿敵であろうと、愛する人であろうと――何年もの間我慢を重ね、怒りを貯めこんでいるのは不公平というものです。

　かに座の人たちは、他者に恐れを抱かせるのはあなたのなかの何なのかを自らに問う必要があります。

　世の常として、質問の答えはたいてい、質問そのものに含まれているものです。
　考えてみてください。あなたはささいなルール違反を重ね、そのたびにそれを自分に許し、忘れ去っていませんか？　歯磨き粉のチューブを下からではなく上のほうだけ押して使ったり、誰が洗濯するか議論することもなく相手に任せっぱなしにしていたり、買い物に行けば当たり前のように重い缶詰をパートナーに持たせ、それでいて相手が単なるあなたの付属品として扱われるのを喜んでいるかのように錯覚し……そのくせ自分が気に入らないことはまるで国会で議論する価値のある問題かのように騒ぎ、屋根をも叩く勢いで怒りを爆発させているのでは？　つまり、あまりに両極端に触れすぎているのでは、と言っているのです！

　こんな言い方はしたくありませんが、あなたにとってあらゆる人間関係は、要するに権力闘争です。
　あなたは反論されることを嫌い、批判されるのに耐えられず、貶（おとし）められないかとおびえながら生きています。また、物事が平等であるのを好まず、独裁者のように支配したがります。しかもあなたのなかでは、かわいそうなあなたの長年のパートーナーはこれに耐えることになっています！

　状況を改善するにはどうしたらいいのでしょう？
　支配欲のはけ口を他に見つけてください。そして、あなたの考える“少ない”“足りない”は、他のほとんどの人にとっては、本当に必要な量よりもはるかに多いのだと理解するのです。