占星術において「月」が示すもの~非合理と直感と内なる狂気~

更新日:2024年2月12日
公開日:2024年2月10日
 これまで「月」についてさまざまなお話しをしてきましたが……もう一つだけお伝えしておかなければならないことがあります。
目次

占星術における「月」とは?

非合理と直感

 月はあなたの本性における非合理的で直感的な側面と大いに関係があります。しかし残念なことに、世の中の統計学者や科学者があらゆることに対して理にかなった説明を提供するのを自分たちの義務だと思っているのと同様、ほとんどの人たちは潜在意識の存在に反論したいという願望を心の中に持っています。

 鮮明な夢を見て目を覚ましたあとにそれを振り払おうとするのも、自分が本当は勘づいている夢からの示唆を否定しようとするのも、そのせいです。

月星座について理解するためには……?

 月は主に夜の存在であり、夢と感情に関するすべてです。あなたの月星座についてお伝えすることをきちんと理解するためには、あなた自身が自らの夢や感情をもっと深く探究したいと願う必要があります。月があなたの内なる海を潮のように引いていくという衝動を理解すれば、あなたは自分の運命を大きくコントロールできるようになるでしょう。しかし、まずはそれが何であるのかを客観的に、そして正直に見つめる勇気が必要です。

 ――多くの人はこれをしたがりません。
 おそらく、「自分は表面上は穏やかに見える内面世界の下に煮えたぎるような感情的欲求の塊を抱えているのではないか」と少し恐れているのでしょう。自分は少しおかしいのではないか、あるいは他人からそう思われているのではないかとおびえている面もあるのかもしれません。

月は恐ろしい?

月と狂気と

 月と狂気の間に関連があることは否定しません。ラテン語で月を意味する単語はlunaであり、lunatic(狂気)という英語はここから生じました。
 しかし実際には、私たちは月を見ることで狂気に陥るのではなく、月の影響を否定したり、あたかも自分が“正常”であるかのように装ったりすることで狂気へと足を踏み入れます。隠された数々の感情を抑圧すべきだと社会的に義務付けられていると感じるがゆえに生じる絶え間ないストレスが、多くの人をおかしくさせているのです。
 もし私たちがもっと自分に正直になれて、月を祝福することのできる世界に暮らしていたとしたら、自分の魂には詩が存在しないと考えるような鈍感な人たちこそが「心を病んでいる」とされていたはずです。太陽中心の表層的な世の中では、ビジョンを持っている人が主導権を握ることができず、むしろビジョンを持っていない人たちばかりが手綱を操っているのです。

月はパンドラの箱?

 とはいえ、私たちが自分の月星座について書かれたものを読んだとき、そこに自分は単なるちょっとした変わり者どころではなく、危険なほどイカれていると記されていたらどうすればいいのでしょうか?
 月星座について知ることは、パンドラの箱を開けてしまうことではないのでしょうか?

 もしかしたら、そうなのかもしれません。しかし、箱の中身を知ろうともせず、自分のなかの圧力釜の蒸気がフタを吹き飛ばすまでただ待っているだけというほうが、自らにとっても他者にとっても、より危険なことなのかもしれません! パンドラという圧力釜のフタをあなたがすぐに放り投げられる程度以上には取り外さないと約束しましょう。たとえ最初はあなたにとって少し腹立たしいものであったとしても、最終的にあなたの助けになるような「月の秘密」をお見せできればと思っています。
 もしあなたが自分の月星座について書かれた文章を読んで、強く反発する気持ちを覚えたのなら、それは現在の月そのものががあなたの月星座とよくない位相にあるせいかもしれません。そんなときは、数日後にもう一度読み直してください。

月星座と太陽星座が同じなら?

 そうそう、1/12の確率で、あなたの月星座は太陽星座と同じ可能性があります。このことは、シンプルにあなたがご自分の星座の極めて典型的なタイプであることを意味しています!
 あなたはご自身の「月星座」をご存じですか? ケイナー・ホロスコープなら、ご自身のホロスコープで正確な月星座を確かめていただけるうえ、ジョナサン・ケイナーによるあなたの「月星座」についての詳細な鑑定をお読みいただけます。なにしろ月は地球のまわりをひと月足らずで回っているとても足の速い星です。精密な計算をしないと、正しい月星座を導き出すことはできません。
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